テキスト2001
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むくげ為ためと朝も百ゆり合〈ためともゆりわれもこうはんげしようはんげしょう紅花一薬草〈刊頁の花〉「珍しいでしょ。北海道の紅花一薬草」と花屋さんから頂いた。私達もはじめての北国の花である。調べてみると一薬草科・一薬草属の花で、北海道と本州北部の深山に自生しているそうである。花茎の高さは二十代ンほどで、植物図鑑には白樺の木の下に群生している宜其が出ている。この小さなかわいい花は、他の色鮮やかな花ととり合わせるより一種挿しにしたい。だがそれだけでは淋しいので長方形の溜塗のお盆の上で庭の木樺(宗円一)と二瓶飾りにしてみた。夏の朝の涼気といった小品いけばなである。花材紅む〈花げ一薬草木樺(宗自一)花器左・柿色紬深皿右・湯呑茶碗H頁の花〉為朝百合は関東の山百合とよく似ているが花弁の茶色の斑点の色が淡にいはよ今うでであもる沢。山自半生夏し生てはい京る都の。郊吾われ亦外も紅もそろそろ咲きはじめる季節だが野生種は花が小さい。無理のない季の花の静かなとり合わせである。花材半夏生(=百草)為朝百合吾亦紅花器紅紫色粕花瓶11

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