テキスト2001
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たいまっぱなとらみ縞薄二作〈4頁の花〉花材積薄鉄砲百合花器染付花瓶花材縞薄唐糸草(淡紫紅色)桔梗(紫)花器虎箕4頁の投入の花瓶は監色に草の模様が白く抜いてあるが、描かれた葉の線がなんとも気持ちいい。この小ぶりの花瓶は口元が少し広がっていて仕掛けがしにくいので、のある右上に立てた鉄砲百合の茎に竹申を横からきし通して花器の内径の長さに切り、花瓶の口元にその竹串が真横に止まるようにしてある。そうしておくと、あとから入れる花が止まりゃすい。鉄砲百合の姿にあわせて縞薄を斤合よりも低ミ右前方へ出している。薄の葉は左右に分かれていて向きがなかなか難しい。四頁の投入では両側に広がる扱いにしているが、葉を前方へ寄せるように葉の向きを広している。五頁の鏡花では右前と左後に分かれるような扱いにしている。左右に広げて山線を生かすか、前後に使って立ち昇らせるか。花型をよく考えた上で、手早くいけることが大切。薄の葉は水揚げが悪いので水切りをして別の花瓶の水につけておき、葉が巻いてこないように本で漏らしながら葉を広げるようにして美〈5頁の花V一番重み和則松明花4

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