テキスト2001
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稽古花六月号で夏櫨、菊、撫子の基本花型を掲載したが、今月は一作分の稽古花として、もう一度卑櫨(二枝)を主材として草川被(黄色一本)姫百合(三本)のとり合わせを二作にとり分けていけてみた。竹峰龍の方は基本花型の六枝のうち胴と留を一体とした五枝に省略していけ上げた応用花型である。真には姫百合、副には夏櫨(この一枝から余分な枝をはずして控や留のあしらいに使つた)、胴と留には二本の笹依のうち、葉付きのよい方を二役に働かせている。中間には姫百合、控は夏櫨の小枝でおさえた下の投入は上の花材の残りをまとめた小品花である。毎月の家元講座研修会では、作例のような暮しの中になじむ「小品花」を指4している。花器上、白竹縫花材夏櫨帯磁姫百合下、焼締竹形花瓶J4

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