テキスト2001
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すま風を楽しくいっ、どこで咲くのかわからない交配品種の百合に自然品種の百合が圧倒されてしまったが六月、七月は日本の百合の季節である。植物図鑑に出ている野生の百合も六、七月に撮影されている。作例に使った透百合は蝦夷透百合に近い品種らしい。私の今見ている植物図鑑の蝦夷透百合は、北海道で七月十八日撮影となっている。別に気にするほどのことではないと云えばそれまでのことだが、紫陽花、太閤という初夏の和花にとり合わせる百合は日本産の本物か、それに近いものを使いたい。花弁の端までたっぷりと水を含んでぼってりした紫陽花。対照的にすっきり軽くのび上がった太蘭。その間には黄色の透百合が似合う。笹百合も清楚でいいが少し淋しいかもしれない。曇り先エで湿度が高く蒸し暑きが増す季節には風通しのよさそ、?なとり合わせで色の明かるい花をいけたくなる。透百合は他の百合とちがって花弁の下部が細くなって透き聞があいているのでこの々空間となった。花材紫陽花透百合太蘭花器無色ガラス水盤すかL申りえぞすかしゅりあじさいふとい11

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