テキスト2001
26/146

きるとりいばらきんSらい新世紀の胎動和則濃い車店}に猿捕茨の実の赤色が鮮やかに映えている。百合科牛尾菜属の旗捕茨は山帰来の名で出回り、夏の緑色の実と丸い葉の時季、秋からの赤い実の時季にいけばなに使われる。作例に使っている猿壇次は昨年の秋に買い求めたもので、はじめから水にはつけられずに売られていた。山から採られてくる時丞’によって乾燥した時の実の色が違ってくるらしく、鮮紅色の実と黒褐色の突が混ざっている。中には土色になる実もあるが、色の恕い実は取り去り、数本の枝を絡めて器に止めている。寒い冬、この青い器にたっぷりと赤い笑をのせておくだけでも、見ていて温かな気持ちになるが、花器の口から実の連なりをあふれ出させて、はずむ気持ちを形にしてみた。南アフリカ原産のカラl(和名は海芋)は水分を多く含んだ緑色の太い茎の先が筒状になり(仏炎位と呼ぶ)、その中に棒状の花をつける。作例には貨花海芋の改良品種で、淡い黄色の大型の仏炎位をもち、内側の底が唱…ぃ。その黒色を見せるために花器の円元にかためて前へ倒している。こ、?すると茎が見えなくなって色彩が強調される。新しい世紀に高鳴る胸の鼓動が問、えてくる。花材カラl猿捕茨花器色土彩花瓶しおで11

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る