テキスト2001
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葉蘭花材縞葉蘭花器焼締深鉢葉蘭は生花の基礎を習得するための大切な花材だが、そのためにはよく葉を選ばなければならない。まず棄の色だが、緑が深くて艶があり、傷がないこと。但し総聞や控には、葉先の枯れたものを使うことがあるが、そのよ、?な葉でも美しく枯れたものを選びたい。葉の緑は直射日光に絶えず照らされているような場所で育った葉蘭は緑が黄色っぽく槌せて艶がひけてしまってよくない。次に葉色がよくても、その年の春に生えた新葉はまだ柔かいので、丹念にいけ上げても数時間で形がくずれてしまうので使えない。新葉の茎は淡緑色だが、と濃緑色に固まって葉と同じ濃緑色になるといけられるようになる。良い葉の中から真に使える背が高く、茎のしっかりした大葉を選ぶ。その次に副の葉としては、幅が広く茎の太い中葉が必要で、切口から葉のつけ根まで真直にのばして僚つ。留には副よりやや短かくて幅広で茎の太いのを選び出す。この真、副、留(序、破、急)の三葉が一瓶を形造る上で最も大切な葉なので念入りに選ぶ。花屋で十枚を一把にして売っている葉蘭は大葉と中葉で束ねられて、一丸、越す5

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