テキスト2001
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ピロタス穂のような形の花はピロタス。以前この花を買ったときはピンク・ウイリ!と云、22削がついていた。輸入花材でオーストラリア産だそうだが未だに何科の何属の花なのだかしらべてもわからない。私は分類にこだわりすぎるようだが、いいなと思つ花の々宣剛と、どんな所に住んでいるのか知らないと、いけていても落ちつかない。気の令つ人、もう一度会って話してみたいと思つ人の金剛も住所も知らないのと閉じ落ちつかなさを感じるのである。ピロタスの葉は白っぽくて細いビロードのような毛におおわれていて厚みもある。多分オーストラリアの乾燥した草原の生まれだろう。とり合わせたのはベゴニア・レックスの一種だが、この系統にも多くの変種があって色彩も様々な変化種がある。ピロタスを目立たせたいのでベゴニアは後に挿し、花器は黒褐色で四角の変形。背景は大抵の色を浮かび上がらせる黒を選んだ。このとり合わせは日本間向きではないように見えるが花器をかわいいものにすれば変った花としてどこにでも飾れそうである。花材ピロタスベゴニア・レックス花器黒褐色紬角瓶11

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