テキスト2001
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いぶさとめど1〆、t、LV作。例は草の花型の留流しだが、草伊吹花型草型留流し花器灰円色柏木盤伊吹は生花の基礎的な花材で年に二回ぐらいは稽古に使われている。格占で半年前にもしたのにと思う人もあるかもしれないが、自分でもうまくいけられたと回心うことはあまりない筈である。生花の研安広では一月間同じ花材を使うので私は何度も同じものをいける。だが毎回過不足なしという具合にはいかない。伊吹のような枝物花材は草型でも行型でも、きっちりした花型が好まの真というべき形である。十一月になると枝物花材として寒桜のような一枝、一枝が不定形なものをいける季節となるが、その一枝の持味を充分に生かすためには行の真、草の真の花型をよく知っておかなければ留処もなく形が崩れていってしまうことになる。5

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