テキスト2001
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(第三種郵便物認可1985年日月お円)桑原専慶流いけばなテキスト揃号2001年叩月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行トオカシタシム・・・:・幼児に「燈火親しむ秋」をわからせよ、?と思っても説明の言葉は出てこない。それよりも子供達に本を読んできかせるのが一番と妻チは暇を見付けるようにしている。灯した蝋燭の後の絵本は左から「スlホ!の臼い馬」、「スーパーぼうや」、「メチャクサ」の三冊。「スlホーの臼い馬」は二人の孫の母親のはなが三才のときに買ってやった。今でも蔵の中の箱にボロボロになったはなのが残っている。私達も好きなモンゴルの民話で、何度もはなに読んで聞かせたので、はなもこの本に愛着があったのだろう。子供達に新しく買ってきてやっている。真中の「スーパーぼうや」は、?まく空を飛ぶことのできなかったスーパーマンの孫が何とか飛べるようになって、お祖父さん、お祖母さん、お父さん、お母さんと一緒に空に舞い上がって旅客機と出会う話。「メチャクサ」はいつも臭い泥で遊んでいる箆鹿を襲ったドジな狼が、そのあまりの臭さに負けて気絶してしまう。そして改心して亡息導犬になる。読んでやっていてこちらが笑い出してしまう面白いお話。いい童話や童画は人々の盛又性を高め、その一生にもかかわってくる。ホッホチャンにしかとれない暇を見付けてはなのところに出かけて子供達に本を読ん定価五OO円(素子)はごくたまーしい。でやっている。こちらの読んできかせたい本の他に彼等の読んでほしい「ウルトラマン」もついでに読んでやっているらホ「今日は本を読んであげようと思って来たのよ。おとなしく聞いてなかったら帰ってしまうけど」ケ「フン、チャンと読んでや」チャンと読んでもらってるかどうかわからないのに注文をつける。ホ「あなた方のお母さんの小さいときに読んであげた〈スlホlの白い馬〉からにしようね」ヶ「これも読んで」とウルトラマンを持ってくる。そして本をふりまわしている弟をすわらせる。小さくても兄貴なのである。二時間半も読んでやって素子はクタクタになって帰ってきた。「メチャクサ」を読んでもらっている健一郎と順之助。お花は健一郎がホツホチャンに習った盛花。

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