テキスト2001
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回忌つ。そこから左に伸、ほされた山吹の形も今から七十年近く昔の花型だが、もしこんな海芋や野菊が手に入るならいけてみたい盛花である。〈表紙の花V二頁の絵のように、茎も葉もしっかりした地咲きの海芋は切花として売られていないが、現在ではその代りに色の美しいカラーが沢山出まわってきている。表紙の作例に使った濃紫紅色のカラーもその一種だが同じ色のカラーの中でも一際色がよくて茎がよくしまっている。いけていても気持がい・νとり合わせには糸芭蕉の葉一枚。濃紫紅色のカラl六本、白二本に対して緑の量は十舎比りている。オンシジュlムはこのとりムロわせの色を引きたてるのに良い配材だとカラlの足もとがオンシジュlムの花の聞から見えている。ミリオクラダスの小枝を使えばかくれるが、カラlの茎を無理なく立ち上がらせているのでそのままにした。花材カラ16一色糸芭蕉の葉オンシジュlム花器若緑色紬深鉢表紙に使ったカラ!とくらべると、このカラ1の花色はとてもかわいいと云える。原種のピンクのカラlは〈2頁の花VカラlIカラlE3 ’v−v

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