テキスト2001
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L・2ふう附?っ。カラl(海芋)右の絵は昭和十年に出版された先代の「盛花瓶花図鑑」の中の一枚で、正風体海芋野菊山吹田月中旬挿花花器青磁水盤と書きそえられている。解説によると、正風体というのは初心者向きの花型で当時の盛花投入七体の、?ちの一つである。初心者向きとはい、?ものの、このとり合わせで一作の盛花をいけ上げるにはかな句高度な技巧が必要だと海芋の茎はよくしまり、葉もしっかりしているところから想像すると、おそらく現在のような温室栽培の花ではなく、記されているとおり四月中旬の地咲き種だろう。とり合わせられた野菊は低く横に這っている。内然にのびのび育った姿で、海芋の足もとにまとめられ、(a九三五年)2

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