テキスト2000
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ゆくえ石ころにも様々な::・私達は旅先でよく石を拾って帰る。英仏海峡に面したノルマンディlの海岸の丸い石ころは何故か真中が凹んでいるのがある。サハラ砂漠の「砂漠の菩穣」という石は々空間通りの形をしている。ドイツの古城の道端に捨てられていた十代ン角の舗道の石。その他庭に置いたまま行方のわからなくなった沢山の石。このガラス器の中に置いた石はイニシユモア島(アイルランド西部)のデュlン・アンガスの遺跡で拾ってきた。島全体が一枚の平たい石灰岩で出来た島で大西洋に面した西側は端から端まで百灯ほどの垂直に切り立った町厘である。その断出産を背にして半円形に石積みの砦がめぐらされている。攻めこまれれば逃げ場がない。いつの時代にどんな意図で作られたのか未だによくわからないそ、吹だが深く心に残る不思議な建造物である。岩の島だが暖流と雨量の多いせいで浅い土の上は緑で覆われている。その日の印象、そこに優しい思いをこめていけた一作である。オンシジュlム花器ガラス長皿花材アリウム玄ロ石灰岩9

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