テキスト2000
92/145

からすまらせんひとえざさやえざさ群生琵す琶る湖蓮の蓮の湖二百がが〈表紙の花〉和則バサパサ、パサパサと、大きな葉がたてる音を聞いていると、なんともいえずム気持ちがいい。ここ琵琶湖南部に突き出した烏丸半島の東側には、6・3ヘクタールもの広大な蓮の群生地があり、日本古来の蓮の特徴を備えた紅色一重の大輪の花が咲く。蓮の花は花弁が螺旋状についていて、通常mlお枚の花弁がある。こ印枚以上ではじめて八重咲と呼んでいる。風が花弁をひろげると、中に黄色の花托(果托)と無数の雄蕊がのぞく。昔から蓮をいける時には夜明け前に蓮池へ行って薄明かりの中で採集し、朝のうちにいけてその日一日観賞することになっているが、蓮池で花を観賞する場合も、朝のうちが一登美しいとされている。蓮の開花の様子はおよそ次のよう。第一日目。早朝五j六時頃より聞き始め、僅かに聞いた状態のままで八時頃より閉じる。第二日目。真夜中の一時頃より外弁が動き始め、朝七時頃から九時頃までおわん型に開花する。この頃は蓮の香りがもっとも強くなり、飛来する虫も多く、花粉を運んで受粉が行われる。この時期は花の色も鮮やかで美しい。昼頃までに閉じる。第三H目。夜中の一ー二時頃より開花が始まり、六時頃にはおわん型に聞き、九1十時頃には完全に聞ききって皿型となり、花として最大となるが、花色はかなりあせる。午後になり花はやや閉じてくるが、半開の状態のままで終わる。そして外側のmlお枚の花弁で一重咲と呼び、の花弁から脱落していく。第四日目。夜中から聞き始めた花は、朝六時頃にはほぼ完全に聞き、花弁の散り方も激しくなり、午後にはまった丘化弁はなくなり花托のみを残す状態となる。昼に見ても充分美しい建だが、色も香均も一番いい二円目早朝の開花を想像して、蓮をいけた。溜芹の風を葉に受けて爽やかに立つ蓮の花と葉。ほのかな甘い香りを楽しみたい。花材蓮(薄紅・濃紅)薄花器小豆色ガラスコンポート湖烏丸半島の蓮群生地での写真。「草津市立水生植物公園みずの森」が隣接している。)(6頁の写真は昨年7月初日琵琶マす−eえ走しりてい入く江6

元のページ  ../index.html#92

このブックを見る