テキスト2000
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こたいLわたりさんざしほざきしもつけたにわたりほざきしもつけた仁わたりおおたにわた谷渡穂咲下野花型株分け花器楕円形ガラス鉢一般に谷渡と呼んでいる大谷渡は羊歯の仲間で、伊豆諸島より西の本州、四国、九州から台湾にかけて分和則親株草型副流し子株行型布している。葉の長さはlmを越えるが、生せい花かにいけるにはω佃長さの葉を大小とりまぜて使いたい。訪れたアイルランドのアラン島の岩波打ちながら伸びる、姿の面白い葉を真や副に縮小つことと、足元はできるだけ細くまとめたい。植物図鑑には谷渡に似て、小型の小谷壊というのが載っている。こちらは日本を含むアジア、ヨーロッパ、までの北アメリカに広く分布するが、今回陰にも還しく小谷渡が生えていた。アラン島は地面のほとんどが岩なので、石垣で地面を小割りして、僅かに積もった土を大西洋の強い西風で吹き飛ばされないように工夫されている。延々と続く石垣の風景は、この地方の特徴で、この地で生きるための切なる願いがこめられているそんな石垣の風下側は、くの種類の植物が根をはり、花を咲かせている。そしてそれらを守るように、白花の山査子が要所で岩地にしがみつくように根を張っていた。アイルランドの植物図鑑では、小谷渡にハlツ・タン・ファlン(雄鹿の舌の羊歯)という釜削がつけられている。葉が茎の途中からつくことと、日叩ぐらいまでの大きさにしかならないのが大谷渡と違う点で、その他は本当によく似ている。大陸の西の果ての島で見た印象乞、大陸の東の果ての島に帰っていけてみた。親株に谷渡りの小葉をいけ、ヨーロッパにも自生する穂咲下野を子株に添えてアラン島を思い出している。たいてい多η同5

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