テキスト2000
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4頁の花Vエリカという花は、どんな花か見たことがなくても、皆が知っている花の釜別である。そして多くの人は金削の華やかさで大きい派手な花を想像してしまうようである。実際に沢山栽培され、人目にふれるのは作例に使った「蛇のHエリカ」である。一つの花の大きさは四ミリぐらいでピンク。中心が黒いので蛇の目エリカとよばれる。切花や鉢植えにしたもの、或は植物図鑑用に原産地の南アフリカで写真にとったものは、小粒ながらびっしり咲き揃っているので大変美しく見える。だが荒地に向生しているエリカは花もまばらでそれほど人日を惹く花ではない。だが鵬燭科のエリカ属には仲間が七三五種もいて中にはかなり金十やかなのも居る。二月号に使った濃いオレンジ色の「ファイアl・ヒlス」や「クリスマス・パレード」という品種がよく目立つ花を咲かせる。作例では枝先までふっくらと花をつけた鉢植えのエリカの根の土を少し落として阿重にクレラップで包んで花器に入れている。エリカに限らず、根付の花材は、kの中に合まれている空気も必要なので、このような使い方がいいようである。エリカ〈4

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