テキスト2000
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なし作例では葉面を隙間なく平に見せ晩秋になると花屋にチューリップが出はじめる。そして晩春まで色々な品種が月を追って変わって行く。だがチューリップをいけるのに最もふさわしい季節は陽春である。シンプルな形で草花の優しさと華やかさを兼ねそなえているので子供にもすぐに親しまれる花である。今の季節、チューリップは最も多くの品種が出揃うので色違いや花の大小をまじえてチューリップだけの盛花をいけることも多い。だがこのチューリップ数色の盛花は水際のまとめ方が大変むつかしい。剣山をできるだけ広く使って足下一所にかたまったり交差しないようにいけて行く。それでも葉の向きを考えた場合、花が嫌な方向に出たりして簡単そうなのに中々すっきりといけ上げられていけ、チューリップをいけ終えてからスウィlトピiを挿し加えた。一日一いけ上がっても、一晩たつと花の茎はのぴ上がり、茎一の形が変わって花の位置志変わってしまう。従って毎朝いけなおさなければならないが、それで親しみも増す。花材チューリップ(赤・きスウィlトピl(ピンク)花器青色柏水盤7

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