テキスト2000
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まめがらまめがら奇妙な豆幹何とい、っ植物の実の殻かわからないのだが、のような形をしている。固い皮がねじれていて興味をひく花材である。花材として使えるようにするために太めのしっかりした茶色の針金を皮の端にあけた細い穴にさして瞬間輩有有で固定して自由な形にいけられるようにした。二枚の果皮の一つに細い蔓をつけると少し自然な感じがする。花瓶の口が小さいので、花は沢山つけているが茎の細いピンクのミニ胡蝶蘭をとり合わせに選んだ。真紅の花瓶との配色がいい。果皮から発想した小品である。花材枯果皮花器赤色粕細口花瓶此頃はスカピオlサとよばれている丙洋松虫草は日本の松虫草よ竹大きくて色も明るい。だがスイスで見た西洋松虫草は日本のと殆ど変わらない。作例に使ったのは改良された園芸品種である。やはりスカピオlサとよぶべきだろう。この色の華やかさには野草向きの花器は合わない。とり合わせたのは派手なガラス器である。だが中に剣山を入れられる大きさ西洋松虫草八〈表紙の花〉豆の実が弾けたあとの皮(高さ三十七村ン)ミニ胡蝶蘭2頁の花Vではないので太さ・五ミリの真鍛の針金をまるめて花留めに用い、更に余分を前後にのび出させて安定をよくさせている。(高さ三十四村ン)花材スカピオlサ(西洋松虫草)花器真紅ガラス器3頁上の花V豆粒とい、?と小さいことの例えだが、藻玉の豆幹は三Oでから一れほどにもなる。花材として時々使われている熱帯植物で落ちた実が海流に運ばれて本土に漂着することがある。大きい豆幹だが半分以下に切っても、いけ方によっては大きさの迫力は消えない。そこで選んだのがピンクの小型カラーである。茎の下部の白い部分から上の部分が二十代ン前後、花が五j六村ンなので藻玉豆の大きさが出る。この場合大きい花を小さくとり合わせたのではこの感じは出ない。水際のまとめにも小さいシクラメンの葉を使った。藻玉豆は剣山でとめることができる。(高さ三十七代ン)3頁下の花V藻玉の豆は大きい。そしてその豆をつり下げる蔓も太く直径三十代ンほどにもなるそうである。この小品に使った藻玉蔓はいい形によくねじれている。ねじれの間隔藻玉の豆〈藻玉の蔓〈5

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