テキスト2000
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もちまえ小品いけばな今月号は「小品いけばな』八作に『小品立花』二作を加えて小品特集とした。『小品いけばな』は大きさでは、縦長の場合高さ四O句、幅二五句、横長の場合幅四O句、高さ二五代ンが最大の大きさで、それ以内が望ましい。作例もその寸法でおさめた。小品でも、いけばなであるかぎり、植物花材と花器が主体となる。そし選んだ花材から君子る場合、その花の見どころをしっかり見定めること。或は大きい花材を小さく使う場合でもその畳間の特質を見せる。花器、或は花器として使ってみようと田守花器以外の器から発想することもあるが、その場合でも結局は花の良さ、美しさが生き生きと見る人に伝わらなくてはならない。花は器の添え物ではないのである。『小品いけばな』で時々見かける悪い例として手芸的な面が勝ち過ぎて、花そのものの存在の影が淡くなっていることがある。色とノ苧乞追うだけなら生きた花でなく、造花で事は足りるのである。『小品いけばな』は花への心遣いがはっきりとあらわれてしまうデリケートないけばなである。解説は五頁、六頁と十頁にそれぞれの要点を書いておいた。かてら、発花材想かをら得発る想場す合るが場あムるE。、花器2

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