テキスト2000
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先代専渓の生花「桑原専慶流挿花図鑑」より昨年の十一月号に、戦前のお弟子さんのいけた葉蘭の写生図を掲載したが、上の生花図は先代が自分でいけた葉蘭の絵である。花型は記してないが「行の行型である。生花と立花は花型を左の九型に分けている。真↑行行↑行草↑行/草/草「行の花型」では、真の曲線が「其の花型」より深くなり、副の張出しも大きくなる。花型を細かく分けて、指定された花型にきっちり合わせていけるのは難しいことではあるが、基礎的な訓練として習熟しておかなければならなし。その過程を経た上で、自分に与えられた枝葉の特寧乞生かすことができるようになる。この葉蘭の生花は「行の行」の花型として、副がのびのびとしているところが好きである。もう少しのびると「首週一副流し」になってしまうが、その半歩手前で押さえられている。この副に対しての留の大きさもバランスがいい。時々自分の花への手本として見返している生花園である。/草aP3持切る8 を:iv一刻ミ

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