テキスト2000
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を敷くと全体の色調が整った。花器銀製ゴプレット(酒盃)にお酒の瓶随分締麗な一升瓶である。中味は丹波の地酒だが瓶はイタリア製なのだそ、つである。頂え物だが、お酒をやめてしまった私には中味のことは全然気にならない。誰かが空けてくれたら花をいけてみよ、?とは思っていた。それが四頁の投入である。お酒の瓶とい、?ものは中々変化しないものである。その昔〜お酒は陶製の一升徳利だった。私の生まれた頃は、も、?すでにガラス瓶になっていたが田舎に行くと、酒屋の裏庭に使われなくなった一升徳利が捨てられていた。店の屋号と何本かにはお得意先の盆削もつけられていて、酒屋と上戸の聞を何度も同じ瓶が往復を繰り返したのだろう。安定した社会を感じさせるいいものだった。日本酒の瓶が陶器からガラスに変わった頃、それに抵抗を感じる人も多かったと回心う。中味は変わっていなくても、容器の材料やデザインが変わると安心して呑めなくなってしまうのである。だがお酒から離れた現在、瓶は締麗で形の良いものの方が良い。作例に使った酒瓶はかなりの点数をつけ花材ダッフォディル(刷帆水仙)ネックレスとマフラー〈4頁の花〉てもよさそ、つである。洋酒の瓶にも色々なデザインのものがある。陶製でブック型、人形型、帆船型等のもあって普通よ均高価だが空けてから飾るには安っぽい。嫌いだったのは変わったデザインで売ろ、?としていたアメリカのバlボンウイスキーで、呑むとへアlトニツクのような匂いがした。良いお酒は永続性のある材料で、飽きずに親しんでいられるようなデザインの瓶であってほしい。たとえ呑まなくなった現在でもそう思っ。酒瓶の話が長くなってしまったが作例の器は花瓶として作られたのではなく、お酒の空瓶なので面白い気分で使える。サマl・スウィlトピ!とグロリオlサとい、ユ具面なとり合わせだが他にも様々なこの器の使い道がありそうである。花材グロリオlササマl・スウィlトピl花器青色ガラス瓶5頁の花〉牡丹の花は大輪で色も様々な変化がある。私の好きなのは白花である。代表的な牡丹色は他の花との配色が難しい。作例のようにオンシジュームとのとり合わせに牡丹を使うなら白花以外にはなさそ、つである。花材白牡丹オンシジュlム花器竹鍾白い牡丹〈5

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