テキスト2000
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ふいり〈わずラァパ(解説5頁上段)必要な緑として斑入り不喰芋の葉を使ったが、花の二色と花器との間をまとめるのに最適だったと思つ。花材エリカ(ファイアl・ヒlス)チョコレート・コスモス斑入不喰芋の葉花器市松紋一屑壷(3頁の花V銀金〈と銀、日本人は色としては金よりも銀を好んできた。英国紳士も同じような好みだったそうでこんな話がある。生前紳士らしく、金を身につけなかった人が亡くなったとき、金で装飾された極に納められた。それを見て仲間の紳士が、「あいつも残念なことに、もう紳士ではなくなってしまった。」と話し合ったそうだ。花器は卜九世紀末に作られた英国のゴブレット。英国人の好きなダツフォデイル(酬肌水仙)がよく似合っている。ネックレスはアフリカ西海岸のコート・ジボアlル産で銀細工が得意な国である。作例は高さ三十代ンの小品花で、ネックレスは太さ六ミリ、高さ十八Hンほどの丸棒の先にL字型の針金をつけて緑のフローラルテlプを巻いて、しっかり剣山にとめている。小品花というよりも、ネックレスとゴブレットを飾るための花なのかもしれない。下に紫色のカシミアのマフラーアメリカ)4

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