テキスト2000
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しず回?っ。暦の上二月三Hは節分。この日で冬は終り、翌四日が立春。春だという。一月中で最も日照時間の短かい冬至から一ヶ月半たって、だんだんお日様の照っている時間も長くなったのだから、多少は暖かくなってもいい隻だが一月より二月の方が寒い。気圧配置は西高東低の冬型のままで雪も降り、凍りつくような日が続く。これが「暦の上」ではもう春ですということなのである。冬が嫌いなわけではない。冬の京都は奉萩より人通りが少ないので気分を乱されずに散歩を楽しめる。冬の京都の良さは「閑かさ」という言葉があてはまるのではないかとできれば「京の底冷え」を官伝して、大挙襲来する観光客を、冬の間だけでも敬遠して、京都に暮らす人々が閑雅さをとりもどす季節であればいいのにと回心う。仏手表紙の花〉一体柑ど〈ういう仕組みで自然がこんな奇妙な形の塁実を造り出すのだろう。それに果実といっても皮が厚くて、他の柑橘類のような実がない。印度が原産地で、日本には中国を経て江戸時代に渡来した。いけばなでは、文人調の投入や盛表紙は素子の投入だが、ガラスのの物もに好んで使われてきた。/ / 2 /

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