テキスト2000
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~ (第三種郵便物認可1985年日月白日)桑原市守慶流いけばなテキストω号2000年四月1日発行(毎月1阿1H発行)桑原市守慶流家え発行定価五OO円先代専渓の生花「桑原専慶流挿花図鑑」より私達は避けようのない時代の流れの中で生きている。と同時に生まれてから現在までの年月の中で、自分自身の流れも作ってきている。先代のいけばなも、年代を追って見て行くと、時代の流れに対応した動きと、自分自身の内面から溢れ出てくる流れも何らかの形にまとめてみようとする両面が感じられる。明治、大正を過ぎ昭和初期になると西欧的な芸術型論が一般に理解されるようになった頃「新興いけばな宣言」を掲げて前衛的ないけばなを目指している。その一方で、この一年間掲載しているぐれて「流桑麗原専な慶生流花・の挿木絵版図図鑑集」をに編すへん永い歴史を重ねてきた日本のいけばなの家元として育っても、その時代、或は社会の影響は、余程偏執的な人でない限り受けて当然なことである。先代の生花も昭和初期(=干才色の木版画集と、晩年の「専渓生花百事」をくらべてみると大きく変容している。忠実に伝統花型をマスターした上で様々な理論を学び、それをとり入れ晩年に至っている。一つの型式を固守したのと違って先代は自分の流れを自覚した花道家である。校教の万枚仰効与、ん竹さ帯している。

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