テキスト2000
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UJぱみ様の榛とヘlゼルナッツ実u本産日本で榛は、西洋榛(実はへlゼルナッツ)のように食用栽培されていないので、たまに庭木として植えられているのを見かけるぐらいのものである。欧米では日本の栗のよ、つに親しまれている果樹なのだが、旅の途中では中々見付けられない。西洋榛で興味を持っていたのは、今年の五月下旬に旅したアイルランド丙海岸ゴlルウェイの、石灰岩の岩盤の裂目に群生している西洋榛である。丙洋榛は普通六れほどにまで育ち、日本の榛より花も実も大きい落葉高木である。だがここでは、直に大西洋から吹きつけてくる強烈な強風と、梨鼠や野一鼠などの食害で一れほどにしか育たないそうである。日本でも風の強い崖地の松は格好がいい。ゴlルウェイの丙洋榛も、私達が花屋で買、ユ直立枝より姿はいい。そしてこの西洋榛は秋になると一斉に貨来するそうである。案内してくれたポlルさんは「西洋榛だけしか生えてないこの有地で黄葉しはじめると、雨の日(アイルランドは雨が多い)は石灰岩の黒みが深まって黄色との対照がいい。そして天気のいい日、このアイルランドの澄みきった空の色と榛の黄葉を想像してごらん。」そう云われてみると同じ榛でも随分色々ア正衣情を持っていることがわかる。日本の榛はあまり大きい木にならない。そして実の形に二種類あって、上の図の右側が榛、左が角榛である。実のなるのは九月で角榛の実は、特異な形が白出花に向いている。榛は落葉しはじめて細枝と花芽の房がぶら下がる頃、投入や盛花で様々な花ととりムロわせられる。華やかなとり合わせとしての一例である。花器褐色粕一星宜花材榛グロリオlサ(赤・貨)りすのねずつのA9

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