テキスト2000
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同円阿ドカた・」と片言の会話から〈表紙の花〉ほんの少し、会話らしいことができるようになった健一郎にホッホちゃん(素子)は夢中である。無理もないだろう。六十代半ばになって初めてできた孫なのだから。表紙のプlツは私から健一郎へのクリスマスプレゼントである。そのプlツにホッホちゃんはリボンと星を買いに行って蓄穣をいけた。そして素子は、「健一郎、この靴は大事にはきましょうね。それからね、この靴で道端に咲いているお花さんや、小さな虫さんを踏んづけたりしないようにね。」と云い添える。多分健一郎は、弟の順之助のまだ小さい人生に、ホッホちゃんから教えられたことを分け与えてくれることだろう。2頁の花V卵は中身を肱きとってしまうと、その抜殻はほんとに抜殻で軽い。瞬間接着剤でくっつけると何段にでも色々な形に和み上げることができる。2頁の卵とガーベラの小品花は、卵の使い方としてごく初歩的な一例だが、ここから様々な形を思い浮かべられるのではないかと思う。花材ガーベラミントの葉(トルコ)卵を使って〈花器ザ金彩シャンペングラス2

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