テキスト2000
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い九正司いんれいしばんれいL旅人の木の奮(花のかけ橋)この投入の前面に大きく立っているのは「旅人の木」の奮で長さは花器の口の上から約六十弓のび上がっている大きい花である。マダガスカル島原産の極楽鳥花科(ストレリツィアセアエ科)旅人の木属(ラヴェナラ属)の植物で、ラヴェナラとはマダガスカル語で「森の葉」とい、っ音山味だそうである。開花期になると奮の苗互円が左右に開いてその中から白い花弁が立ち上がる。その後専は枯れて美しいコバルトブルlの実ができる。「花のかけ橋展」の小品席の主材に選んだが、他にどんな花をとりムロわせ、どんな花器を使うべきか随分思案した。この旅人の木の菅には、一見強烈な色相の花が合いそうに思ったが、反対に淡色の花と緑の果実でいけ上げてみた。はまゅう右下の白い塊は浜木綿の実で、その上の淡いピンクは「ハンカチの木」の亦急である。ば左に挿したのは蕃嘉枝の若くてまだ緑色の実である。大型で重い緑の蓄がとりムロわせによって優しく花器の上にまとまった私の好きな一作と云えそうである。「花のかけ橋」展仙渓小品花花材旅人の木の奮蕃嘉枝ハンカチの木花器陶花瓶宮下善爾作浜はま木申、綿ヮの実9

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