テキスト2000
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箆柳小花型二種挿副流し花器淡鼠色利深鉢箆柳(帯化柳・石化柳)は五本あれば様々な花型を考えられる面白い生花花材である。作例では枝先が幅二、三代ンに箆状に帯化したものを三本、やや帯化した枝四本でいけている。幅広く帯化した三本は真、副、胴に用いて生花の形をきめ、残りの細枝四本で肉付けする。十知山相前にのび出させた副流しの枝には内副を左斜後にのばしてバランスをとり、太い枝先から湾曲した細枝には見越を対応させている。留側に用いた小菊の花は中心部が紅色で花弁の外周が白い。そしてよく締まった葉が花のすぐ下からついているまとめやすいものを選んだ。晩秋から早春までに一度は稽古しておきたい花材である。菊6

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