テキスト2000
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ななかまどしんみこししようしんそ・えしんニずえ小品立花の稽古用に、色付きはじめた七竃を主材にしてみた。普通手に入る七竃は幹の細い横枝がほとんどなので、立花の真には使いにくいのだが、ある程度締まりがあり、1本に数本の分かれ枝がついているなら、その1本で一瓶の小品立花が立てられる。花器の高さ比四、水面から真の梢までの高さ臼側、全体の巾は臼ω。まず一番いい枝を大きく曲げて真にし、低い出円から上へ立ち昇らせる。真の山口が低いので請の出口は高くして、やや下へ下がる姿にする。請が大きいので反対側に流枝を出し、真の中程に枝を残したので副は真の内側に低く入れた。見越は正真の左後ろ、控は請の下から後方へ長く出し奥行きをつくる。正真に小輪の鶏頭、胴に棋、前置に小菊を使ったが、七竃がもっと赤ければ正真は赤以外の花にする。七竃の小um立花和則4

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