テキスト2000
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品つもりそうくまがいそうせっこくヴアンダ(パンダ)蘭科は七五O属、二万種以上をかかえる大きな一族である。そのうち私の知っているのは十属ぐらいでしかない。タ型削をあげてみると、エピデンドルム属オンシジュ!ム属ヴアンダ属カトレア属デンドロビュlム属(デンフアレ、日本の石餅もこの仲間)ファレノプシス(胡蝶蘭)パフィオペデイルムミルトニアレナンセラ日シンピディウムそして和種の紫蘭属敦盛草属海老根属の合計卜一一一属が見れば大体わかるという程度のものだが、中に多くの品種があり、その上それらの野生科をもとにした交配種も毎年作り出されている。だが私達が知っていればよいのは私の覚えた十三種でいいだろう。そして、それぞれの代表品種の特徴は知っておきたい。作例に使ったヴアンダは赤色系の中型品種で、花弁にはその特徴として網口状の斑文がついている。切手として売り出された初期のヴ(春蘭も入る)(熊谷草も入る)一つの属のアンダは青紫、というより空色に近い青色系のヴアンダ・コエルリアをの栽培品種が殆どだった。暫らくしてから赤色系のヴアンダが出はじめたが、これはヴアンダ・サンデリアナをもとにして作られた品種だが赤いといってもピンクから鮮やかに赤みがかった品種までかなり色数が多い。ヴアンダには他に茶色系、黄色系の花もあるが、他の花との配色がよく、ヴアンダとしての特懲乞美しく具えているのはやは均青色系だろう。蘭科の花の中で青色の花の咲く種類は少ない。私の植物図鑑に原産地の一つであるタイの山中で咲いているヴアンダ・コルレアの写真が出ている。深い森の大木の股に着生した六株にそれぞれ十二・三輪青紫の花が咲いている。在屋ではヴアンダを切花として売っているが、いけばな展の大作には鉢植えを使った方がいい。鉢には水苔がつめられているが、鉢から出して水苔をとり除いても気根を垂らしておけばそれだけで生き続ける。ヴアンダは私達には文化の上で身近さを感じる中国南部、タイ、インドが原産地である。そのせいか玄縁蹴ともあまり違和感がなく中国の文人花にありそうなとりあわせである。花材書鵬蹴ヴアンダ(赤系)花器淡青紬細口花瓶7 321987654321

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