テキスト2000
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志マまd』む〈げ花錨随び〈えのころぐさなでしこえのころぐさ昔先代が私が甘子釣りに使っていた魚寧乞見てつええ龍ゃな。花をいけてみたいから貸してほしいな」というので使ってもらったことがある。見ていると赤のまんまや狗子草など竪早数種で二、三日前まで釣った魚を入れていた負誌が見違えるような感じになった。ところがそのまま床の間に飾ろうとされるので「そんな生臭い能、敷板にでものせて下さい」と云うと「箆には敷板は使わないことになっているけど、云われてみれば一理あるな」筏の敷板の上に飾ってくれた。まだいけばなを始めて間もない頃のことだった。古いしきたりにも納得のいかないことが時々出てくる。そんな時には自分なりにしきたりになったことの理由を掘り下げて考えてみることである。但し無理押しはよくない。花箆は華者で軽く、中に落とし(中筒)を入れて花をいけるが不人女定なので軽い草花向きの花器であるという条件は変わらない。八日頁の花〉花材岡虎の尾薄おみなえし花器手什鍾〈日頁の花〉花材狗子草木樺藤袴花器平寵撫子桔梗10

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