テキスト1999
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AU/。品川必”と第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト四号1999年ロ月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家兄発行定価五OO円先代専渓の生花「桑原専慶流挿花図鑑」よりこの絵を凡ていると、三ト数年前、父に水仙のいけ方を手ほどきしてもらっていた頃のことを想い出す。十一月の下旬になると、菊の季節が終って水仙をいけさせてもらえるよ、つになる。一月近く菊ばかりいけ続けさせられたあと、花が水仙に変わると一歩前進したような気分がする。実際にはちっとも進歩してないのだが・::。五本いけるのに三十本ほど買ってくるのだが先代は決して「無駄なことはするな」とは谷めなかった。まず先代が五本を選んで袴をはずして葉組をして行く手順を説明しながら竹筒に挿していくのを見せてくれる。説明しながらでも三十分ほどでいけ上がってしまう。この間まで苦労した菊より楽なように見、える。先代が階下におりてから私もいけはじめるが見ていたときほど簡単ではない。それは皆さんもご経験済みのことだろう。いけ上がって見てもらうと「さわり過ぎやね、葉がテカテカに光ってだらしない格好してる」とのことである。一からやり直して三回ぐらいいけたと回心う。そんな幾晩かを経て何とか形はつくようになった。LW A伶少J,1~

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