テキスト1999
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それぞれ永遠を求めつつ生きていると云っている。有難いことで、ここでようやく「花ごころ」について講演するときの根拠ができたわけである。そ、♀旬、えてみると、地球上に三十五億年前、原始生命体、と云ってもごく単純なものらしいが、そこにはすでに心がそなわっていたと云っていいのだろう、と私は思いたい。その後、その原始生命体は微生物、植物、動物と枝分かれしてきたがその内面には何か共通し、ふれあい、感じあ、えるものがある筈である。それが「心」なのだろう。ほっ、と明かるく〈川頁の花〉何気ない形の投入だが、こんなとり合わせの投入が飾られていると家に帰ったとき、ほっと明かるい気分になりそうである。石蕗の葉が花器と花をまとまりよくおさめている。花材オンシジュlム風草石蕗(つわぶき)花器瑠璃色粕細口花瓶ミニ・フラワー〈刊頁の花〉花径三代ンほどの小さい蘭だがよく見るとカトレアである。気回恨の形が興味深いので、色の良い菊をいけた後にのせると皆がのぞきこみたくなるような投入花ができた。花材ミニ・カトレア菊花器褐色粕一屑壷11

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