テキスト1998
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おみなえしさ−r−にせりいぱg白い鳥切花用兜に〈栽培されている花鳥兜は茎が太くて花付きが多く葉もよく茂っている。よく云えばボリュームがあるのだが、花色も葉色も濃くて重苦しくて暗い感じがする。それと野生の山鳥兜をくらべると、山鳥兜の・万は茎が細くてしなやかそうだし、花も葉も密生していないので大安委が良い。作例に用いた白花の鳥兜の姿は山鳥兜に似ている。兜状の花弁は白く、雄蕊の柱が紫色で、それがこの花のアクセントになっている。意味である。学名は、「アマリリス・ベラド多分「アコニツム・ホワイト」とよばれるヨーロッパ原産の「白花鳥兜」だろう。観葉植物として普及しているコレウスそ蘇コレウス属)には様々な葉色がある。二・三種類を鉢植で揃えておくと、それだけで美しいが、何か変った花が手に入ったとき、それに合った葉色のコレウスをそえてみるといい。ただ水揚げがよくないので、作例では植木鉢から土付きのままとり出し、半分だけ上を落としてサランラップで二重に包んで花器に入れている。根洗いにしてもいいかもしれないが、根洗いして根を水につけると、根が呼吸できないせいか萎れる植物もあるので、根に土をつけたまま包んで水没しにしない方がよい。そうしておけば、ばなとして使ったあと、柏木鉢に戻しても又元気に葉がふえて行く。白花鳥兜とコレウスの説明が長くなったがこの二種に女郎花を加えて初秋らしい一瓶としていけてみた。配色としては、真夏の強い日射しはやや弱まったものの、まだまだ明かるい初秋の空を意識した色のとりムロわせである。ただ全体に2頁の花〉緑が少ないので、冴えた緑の筒型の花器を使っている。花材白花鳥兜花器緑色袖筒型花瓶アマリリス・ベラドンナ:・本アマリリスンナ」で一属一純。高さは日1内側、(紫仰ぐらい。作例に使った花は朱色だが、係件によって濃淡はあるらしい。「本アマリリス」というからには他にアマリリスとよばれている花は「偽アマリリス」なのだろうか。現在アマリリスとよばれている花も、もとは健康化科アマリリス属に分類されていたのだが、分類後かなりの年月がたつてから少し違うところがある、同じ仲間に入れておくのはおかしい、ということになって本アマリリス以外は僅芹花科ヒッペアストルム属という別の分類名が与、えられた。一週間ほど、いけところが「アマリリス」とい、フ名で親しまれ、多くの園芸品穂までできてしまったものを、今更ヒッペアストルムとも呼び変えられなくなってしまっている。本アマリリスは秋口から咲きはじめる。作例では猿取茨ととり合わせてみたが、対照的な色の花とすっきりとまとめたい花材である。花材本アマリリス猿取茨花器斜格子文変形花器コレウス女郎花一枚の花弁は長さ516〈3頁の花V生育ん本ほアマリリスとは本当のアマリリスという3

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