テキスト1998
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ねぎにんにくにんに〈アリウムアリウムという語は、大蒜の古代ラテン語名で、百合品川忽属の分類名として使われている。従って、アリウム・ギガンテウムを日本語に直訳すると「巨大葱」ということになってしまう。美しい花なのに「巨大法」、或は「巨大大蒜」では具合がよくない。葱属の花は「花葱」ともよんでいるがそれでも葱の臭いをすぐ思い浮かべるので、アリウム・ギガンテウム、とかアリウム・シユlベルティイ、はそのまま学名で、アリウム・スフアエロケフアロンは園芸品種名の「丹頂」で通っている。アリウム・ギガンテウムは実際に大きい花で、植物図鑑では高さはm、花径mjumとみかれているが、柄物園の花壇や、種苗会社の育種閣では更に大きく育っている。切花として売られているアリウム・ギガンテウムは、最初花の固いうちの花径は叩佃ぐらいで、花色の淡紅紫色はやや濃い。いけておいて暫く日をおくと、花が開いてくると花球も大きくなり、花色も淡紅色のふんわりした優しい色になる。作例では無色透明のガラス器にいけたが茎の切nから赤い液が出るのでクレラップで切口を包んでいけた。花材アリウム・ギガンテウムディフエンパキアガラス花瓶11 イヒ器

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