テキスト1998
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れっとううば申しのぶせつこくまなぎ石せっ斜こ〈島まど−Z。透4・かし百申り合七月鹿児島県一唱刷列島の口之島だけに野生している稀少種の白百合。私は一度だけいけたことがあるが、その後見かけない。花は上向きに咲き、香りが良い。り。云、っ毛のつけられている姥百合属のこれも鹿児島県の奄美大島の属島の請島に自生する品種。変った百合で夕方から咲きはじめて夜明けに満開になる。花径約日佃になる大型の・白百合。自然分布は本州の新震と静岡県以北で花は糧色で褐色の斑点がある。透百合の野生種には山透百合、山である。深山透百ム昼守がある。近縁種の蝦夷透百合は北海道と東北地方の北部と朝鮮半島北部からシベリア、モンゴルをまわって千島列島に自生する北事示品種。大変栽培品種の多い百合。以上が日本の百合の主な品種で百合科の百合属に分類されている。この他に百合科ではあっても百合属に含まれていないが、姥百合、員母属の黒百合、貝母は貝母百ムpともよばれている。鳴子百合は野老属、稚児百合は稚児百合属。思いついた日本の百合を列翠してみたが、域による変種もあって、それらを合計すれば大変な多さになるだろうと回?っノ。とからj八月「百合」と一つの種類の中にも生息地つつの百合は咲く地方の微妙な影響を、つけてそれぞれ好みの季節を選んで咲く。その野生の生命を手にとっていけていると、欧米で作られた人工の変種の百合がいくら立派な姿でも、私には何となく憐れに見えてしまう。感じ過ぎだろうか。北山〈叩頁の花〉笹百合、松虫草、白糸草、そして朽木に着生した忍、石斜(蘭)も根付いているのだが今年は花が咲かなかった。こんな花を床の間にいけておくと、感じるのはやはりム尽都の北平安時代からこれらの上品な野草は都の人々の優しい眼差しで守られてきた。実際にはこんな野草は少なくなったが鞍馬、貴船、花背の涼風はまだ健在。花材松虫草笹百合花器碧青柚水盤刊頁の花〉前蔚〈はピンクの野蔚より濃赤色の栽培品種の方がいけ映えする。その姿を生かして季節の白や紫の和花とをとり合わせると花色が鮮やかに浮き出して清々しく明かるい一瓶となる。花器褐色粕水盤白糸草朽忍〈木ち5花材前アスチルベ請百合六月11

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