テキスト1998
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ゆあみはすっぽむす的ひらく背はどんな朝什窃でも目をきます事、夢々、ったがいありません。舟の花器に入れて置くと愈々実感が出て蓮池の消浮さを味ふ事が山来ます。煙草の煙などを煙草盆にくすべておくといよいよ制もやの気分が山ていいものです。(一一一)夏の夕べ、湯上がりの目かくしに利用する。水がか、っても、湯がか、ってもカーテンの様にぬれる心配がない日の前に大きな蓮池をひかえて湯浴するとい、?心で居れば風のない日でも涼風自らに生じて来る様な気がする。水盤の中へ蛙でも飼っておけば尚更野趣が深いような気がする。(問)手に負へない蓮葉娘でも、これを一度でも生けて間くと、死んでも極集へ楽々と行けると云ふ。(五)あの世では現金代用の小切手として通用する。お寺の境内に蓮池の多いのはこう一五ふ関係らしい。蓮花を挿して死者のはなむけとするのも成程意味のある事である。蓮の葉一枚を以ってあの世の三文に通用するのが平価らしいが、時々為替相場が変動するらしいから注意を要する。7

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