テキスト1998
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と2mほどの高さになって花穂の長花の姿を:・〈表紙の花〉デルフイニュームは大きくて色の締麗な花である。よく育ったものださは1mをこえる。花色も白からピンク、淡青色に青、紫や藤色と多い。美しくて魅力のある大柄な花である。この大柄さがこの花の良いところで、大作に各色とりまぜて二、三十本いけると白から紫までの濃淡の階調が他の花では考えられないような魅力を発揮する。大作には花穂が1m近いものを選んで使うが普通売られているのはmmぐらいで下部の傷んだり古くなった花をとるとそのままの長さでいけて形をとりやすくなる。そしてこの花の魅力を損わないですむ。一般向きのいけばなの解説書には「花序が大きく長いので、普通のいけばなの場合そのままでは生かしきれない。花守乞分断してマッス状にして:::」と書かれているが、マッス状にしたのではデルフイニュームの良さは消、えてしまう。花と色を形だけの物と見るならそうしてもいいのだろうが、デルフイニュームの大柄だが優しく上品な花色に惹かれたのなら、そのままの姿にいけるのがいけばななのだろう。花材デルフイニュームディフェンパキア花器赤ガラス器2

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