テキスト1998
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あきたぷきふ与とう第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト倒号1998年6月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行定価五OO円、つ兵句切っても切っても増えてくる葉で取hムロわせたが、手元に置いて母達濃青柚水差しωmまでとい、?小型になっている。我家の士塁間角の玄関庭に秋田蕗が植えてある。まだ寒い内から蕗の整が伸びてきたと思っている聞に、青々とした葉が庭の一角を覆い隠す。この秋田蕗には謂がある。母の妹にあたる章子淑母さんが、中学一年生の頃に始めた文通相手で秋田県の上村さんのお家から当時贈って下さったものらしい。雨の日に子供が傘の代りにできるほど大きくなり、高さが二mにもなる秋田蕗も、桑原の家の庭に植えられてからは、だんだんと小さくなり、今ではせいω仰ぜい葉の直径がぐらいで背丈も母は時々、広がったばかりの無傷の若葉を首元で切って露地の水溜めの浮かし花に使っているし、棲子の料理の盛りつけにも重宝しているよも、切りとるときは章子淑母さんのことを考えながら切ると母が言っていた。その謂のある秋田蕗が雨の中で緑色が一層鮮やかに見えたので母に内緒で切らせてもらった。蕗の緑の面に対して、乙女百合からの改良品種スイlト・メモリーをの乙女時代を思い描くのも面白い。花材秋田蕗百合(スイlト・メモリー)花器秋田蕗和則

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