テキスト1998
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ほっすはぐまはぐまヤクあじさいスモークトゥリー白熊の木と云、32削は知らなくても、スモークトゥリ!と云えばどんな花材か大体の見当はつくと思つ。白熊というのは、お坊さんの使う法子の毛のことだが白熊の毛ではなくチベットの麓牛の尾の白い毛である。他に英語名をそのまま訳して煙の木ともよんでいるが、スモークトウリiの方がわかりやすい。漆科、白熊の木属の落葉低木で高さは415mになる。五月の半ば頃から六月にかけて枝先に五弁の花が大きい円錐花序になって咲くが花は別に美しいものではない。煙のように見えるのは開花後の果序で、これは実を結、はなかった花の花柄の紫或は白緑色の毛が花のあとにのびたものである。作例に使ったのは白緑色のスモークトゥリlの方で、暗い赤紫色やピンクのスモークトゥリlをまぜて使うこともある。作例は、6本の枝の出ているスモークトゥリiで、中作税度のいけばな展によく使われる大ききであるog其ではこの花器を使つてのとり合わせには大き過ぎるように見えるかもしれないが実際は大変軽い木なので、充分な安定感がある。花材スモークトゥリi紫陽花花器朱・黄梶色ガラス花瓶海芋(白黄二色)9

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