テキスト1998
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あっ・む旬,そうや作例写兵の骨組を図不すると左のような形になる。、梅花空木六月になると山里で梅花空木が咲き始める。未だ若葉の明かるい緑に対する純白の四弁の花の色の対象が清々しい。いけばな花材として花屋では五月中頃から売られているが、その頃になると山では敦盛革、山苅薬、蛍袋、笹百合など梅花空木とよくム巳ユ化が咲いている。いけばなとして、この花の良さを見せるためには先ず繁り過ぎた葉やかたまって咲いている花はすかしてやる。又長くはり出した校には短かい枝をそえてのびやかさを見せる。これからの季節は枝物花材でも水を下げやすいので、枝の下部213仰の皮を削りとって水分の吸収をよくする。花型としては投入の斜体副主型が初心者でもいけやすい。花材梅花空木〈5頁の花〉さttゃく花器型薄3端官自分の相撲別に大して趣味がある訳でもないがテレビで大相撲の放送もたまには見ている。見ていて少し気になるのは勝った力士の多くが「今日は自分の相撲がとれましたから」と云う。反対に負け続けている力士は「此頃ちっとも目分の相撲がとれていない」と云って怖いている。一体力士それぞれの自分の相撲というのはどういう相撲なのだろう。勝っても負けてもそれが自分の相撲、自分そのものなのである。もし本当に自分自身の相撲というものがあるとすれば、相手がそれを知らない筈はない。そういうことなら自分の相撲は負ける確率が大きくなる。得意技はえてして封じこまれやすい。大切なのは毎回異なる土俵上の様々な変化に対応し得る瞬間的な動きを無意識にとれる訓練をしておく事だろう。そうあってこそ得意枝も生きるのである。生半可な得青山技、或は勝負の運びは捨てた方がよさそうに思える。自分の考えや感情をストレートに表現してさえいれば「個性的」とみなされるのは安易な考え方である。5 完事形

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