テキスト1998
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あん同じ花器にこの花器は昔ロlマで先代へのお土産に買って蹄ったものである。その頃はまだイタリアで普段使われているような陶器の輸入はあまりなかった。ローマに出掛けたのは法包にH本のいけばなをお見せするためだったので、ローマの花市場で花材をととのえた。その周辺には花器を並べている店も数軒あって、のぞいてみるとイタリアらしく色が明るく、少しきつ過ぎるとも感じられる日本では見かけない花器が並んでいた。少々派手かもしれないが、先代なら喜んで使ってくれるかもしれないと思って買って蹄った。案の定先代は気に入ったらしく色々な使い方を楽しんでくれたとい、ヱ化器である。八日頁の花〉この花器には存在感の弱い花は似合わないようである。大きな花器ではないのでまづ小型のアンスリュlムのミッキ!マウスを選んだのだが、同時に見付けておいたユーカリの色調を什見込んでのことである。ユーカリの葉は緑と云っても白い粉をかぶったようなパステル調なので、花器の赤と、アンスリュlムの赤との強い一一つの亦を一つの形にまとめるときの仲介役になる。Ti又このユーカリは葉だけではなく生い実のかたまりがついているのでこの花出の持ち味によくつ竹人口つ。花指の口もとにミリオクラダスを使って水際をととのえて、この一作のまとめをつけた。花材アンスリュlム実付きのユーカリミリオクラダス花器渦巻文細n花瓶〈口氏の午、花〉カラテア・クロカlタ花型行型花器渦巻文細川花瓶カラテア・クロカlタは葛くず欝う金こん科カラテア属の熱帯アメリカ原産の小型多年草で、同科のマランタ属とよく似ている。両・万とも観葉植物として多くの極煩が鉢植で売られている。先月号で和則が生花として使っていたのも同属のカラテア・ランキフォリア(別名カラテア・インシグニス)とい、つ種類である。カラテア属もマランタ属も寒さに,. −− l’− 10

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