テキスト1998
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かず金雀校(白花金雀枝)花型草型副流し花器担琳竹寸筒金雀枝が日本に渡来したのは十七世紀後半だそ、つである。金雀枝と書いてエニシダと読むのは、この植物を日本に渡来させたオランダ人が「ゲニスタ」とよんでいたのが靴って「エニシダ」になったのだという。又金雀枝の金はヨーロッパ産の花色が明かるい黄金色だったせいらしい。十七世紀の終り頃日本に渡来したのだとすると、その後五十年、十八世紀の前半には栽培もかな竹r広がっていたものと考えられる。丁度生花が始まる時代である。現在切花用に栽培されている金雀枝は白花桂の方が多いようで、主として生花に用いられている。換めやすく自由な曲線を作れるので古くから百本、百五十本と敷いけで技術を見せる花材となっているが美しいのは三十本ぐらいまでである。5

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