テキスト1998
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必ずLうすぱたれれに品いやまがえられたことを聞き違えていることもあるだろうし、先生の言葉が不的確であったりもする。渡された種は自分で育ててみて始めて花はどのようにすれば咲くのかということがわかり、それが体験した上での知識となって自分で自分を教育したことになるのであろう。素子に渡してもらったコラムの主行とは少しずれた解釈になったかもしれないが、以上が私の感想であり、貰った種の育ち方なのである。〈表紙の生苓鉄線ミニ蕃議梅広口木和則花器波紺耳付花瓶まぜさしなつはぜ交挿の生花には夏櫨に笹百合を合わせたり、秋草数種を組み合わせるなどがあるが、日任の植物を生花の型にはめる場合に、その植物の支えになる木が必要となることがある。琵植物の支えにする木には柴っきの軽やかな季節の枝物が考、えられるが、苔がまわって立ち枯れた梅の占木に鉄線と荒川被をからませてみた。花型草型副流し交挿鉄線の切花には葉の茎が業主Cついた支柱がついているが、茎を痛めないように支柱を取り去り、長いままで別の花瓶に水切りし、茎の先をほぐしておく。法口↓?乞又木配りに固定してから鉄線を絡ませるが、この時、案外茎が長く必要となる。手際良く枝に引っ掛ければ鉄線も安心して水を揚げてくれる。ミニ荒川被は小さな鉢拙の小の一本を切って使っている。茎を捺めるというよりも葉県微のように枯枝に引っ掛けて無瑚なく官、般の形に添わせている。長い年月を経た古木を生かしつつ、他の物に寄内掛かって牛長する柄物を格花にいける参妥d例としてみた。2.良の生花〉花型草型留流し花器祥瑞薄端日本いけばな芸術中部展仙渓山口間作ジュネーブの雫港に着陸するのに高度を下げて市街地を通過している時、見下ろす左桜に似た大木が方々で満開に咲いている。空港から街に入る途中、た木のFを通ったので車を止めてもらって見上げると、それは作の大本だった。日本では果樹としての栽培地以外ではあまり見かけない木だがジュネーブではその下でお北見をしたいような杏の木が沢山あった。名古屋展に出品した杏の持木はおそらく伝川あたりの谷間の山家で育木口あんず上から見〈3

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