テキスト1998
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かす未だに微かに残っている。それは庶民としての遺伝的気質で、桜の花に対する心情の蒙古斑のように日本人に遺伝し続けるものなのかもしれない。〈表紙の花〉花見弁当家に祖父の使った深さお畑、幅刊mで奥行がおmほどの二段重ねの行楽用の藤の弁当寵が残っている。中に入っていた筈の徳利や弁当箱はなくなっているので花活けに時々使っている。表紙に花器として使ったのも弁当績だが、これは白竹で作られた昔のものほど重々しくない。軽く山吹の枝をのばして杜若をとり合わせてもよく合うだろうが、もっと華やかに西洋松虫草(スカビオーサ)とミニ蓄積でまとめてみた。この箆には和風な料理だけでなくブライドチキンやサンドイッチもよくあうだろうというところである。花材スカピオlサ花器向笠子提龍〈2頁の花〉水栽培でも早春に美しい花の咲くヒアシンスは百合科ヒアシンス属の花で原種は中近東から地中海治序である。ヒアシンスミニ革恩微4

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