テキスト1998
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附則Ja稀郵便物認可桑原市守慶流いけばなテキスト叩号1998年3月l日発行(毎川1阿1日発行)桑原市守附底流家一応発行定価五OO円梅仙渓伺苔栴の大枝をいける前に眺めていると色々なことを想像してしまう。一粒の種から芽が生えて、何十年かの聞にこんな厳しい風貌を具えるようになって行くのだが、これだけ苔がのると、もうかなりの老境に至っているのだろ、っ。この一本の大枝も、仔細に見つめていると、生花としての様々な形がひき出せそ、つである。例えば副の分かれ円の大きく湾曲した部分で切れば内副を副に見立てることもできる。或は垂体の水潜りの形をとることもできそうだし、私の梅の生花もたまには形を変えた方がいいのかもしれない。中国や日本の水墨画には梅や松のいい絵が沢山遣されている。いつかあんな梅がいけばなにできればと思っているが、まだ随分先のことなのだろ、っ。「京の冬の旅」協賛、新幹線京都駅コンコlスへの出品作/ J制,_ _, .l 巧F凶jJ宅l~

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