テキスト1998
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もみかえでどうだんつつじぼけしゃれぽ〈新世代いけばな展前期出品作第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト剖号1998年ロ月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行定価五円まで凝り固まっていた自分の心が自由を感じるというのが「風流」の元の意味で、ブルンと心が震える、その「ブルン」に「風流」とい、ュT乞あてたのが始まりらしい。(以上は横山俊夫氏の京都文化シンポジウムでの話より引用)人の心を、震わせるものを創る。そのためには修練と経験と、そして自分の心の震えを表に出す際の「大胆で自由な精神」を持っていたい。人まねでなく、自らしみじみ心震わせる体験とい、?ものができにくくなってきた中で、風流をキーワードにして、一つ一つの花との出会いを大切にしていきたいものである。前期展には3人の閉荏が出品した。私は縦、楓、満天星、木瓜、晒木の立花を出品した(叩頁)。古典いけばなの水際の美しさは、現代の空間でも充分にその力を発揮できると考えている。あえて型のあるものに挑んで新しい展開を試みた。は前回(テキスト四O二回互衣紙)に続く出品となるが、今回は事務用キャビネットに南かぼ瓜ちゃを五百個積んで見せた(日頁)。はクリーンマット、足長椅子、ワインボトルの赤と緑の設えに赤蓄積を一本(ロ頁)。どちらもはっとする演出で生命威客際立たせている。実生活の中での花との新鮮な出会いを自由な発想で見せてくれたことに敬青写」表したい。

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