テキスト1998
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テーブル花こんな花もあったのかと目新しさを感じる花でも、花屋の店に並べられるようになるまでには、栽培業者の色々な苦労があったのだろう。イエロウ・カスケイドは多分外岡産の輸入花材だと思っ。どこが原産地か知らないが雑草のような植物をこういう名前で売り出せるようになるまで相当な手間がかかった筈である。頼りない花だが、いけて目の前に飾って眺めていると色々な空想が浮かぶ。イエロウ・カスケイドとは「小さな黄色い滝」と云う意味である。黄花のアフリカン・マリゴールドの原産地はメキシコだが、十六骨一紀にスペインにもたらされ、その後アフリカに持ちこまれて野生化したのでこの名がつけられたという。ガーベラは以前花径が八j九仰ほどの大輪種が主流だったが、最近は五個ぐらいの小輪の方が多くなった。花色が多く、それぞれ明かるく華やかなガーベラのような花は、大輪の方が主張がはっきりしていいと思うのだが、小輪化は一時の流行なのだろう。三種の花にミリオクラダスをそえてテーブル花とした。花材マリ!ゴールド大輪ガーベラミリオクラダスイエロウ・カスケイド花器刻印文花瓶9

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