テキスト1998
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白梅擬紅椿枝取りの面白さ花型革型二種挿副流し花器焼締花瓶一本の枝物が、そのままで生花になりそうな形をしているように見える枝に時折り出合うことがある。この白梅擬もそういう枝だったが足もとを生花の角度になるように挿してみると、真が前倒しになってしまう。そこで火携めでねじって真を起こした。真は真直ぐに立ち上がったが花瓶に挿してみると反りが起りなくて枝先が左に寄っている。そこでふたたび火携めして右に曲げてようやくこの花型になった。大切なのは、一本の枝を擦める場合、他の枝との関係がどのように変わるかよく見定めることである。点(序)10

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