テキスト1998
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すずしろくんばい替なづな替は芹、御形、繁縁、仏の座、荘、薙荷と共に春の七草の日正月の七草粥。油菜科の野草で、実はペンペン草なのである。ペンペン草とよんでしまうと、七草粥の有難みが薄れるので、ここでは蕎とよんでおこう。そして花材として用いたのは郡配斉で実は三角ではなく扇平な円形である。京都は日本の大都市の一つではあるが、あま竹広くない三方を山で固まれた盆地なので、少し歩いただけで山道に入る。秋も今頃になると、わざわざドライ・フラワーを買わなくても、花材として使える枯草はいくらでも見付けることができる。この郡配蕎は初秋に洛西の山の麓でとってきたものである。野草は一般に水揚げがよくない。だが乾燥させると茎が固くなり、いけても形が崩れなくなる。萎れやすい花材の使い方の一つである。枯草にサンダlソニアと蕃薮とい、♀貝系統のとり合わせに、茶色の地色の上に紐状の黄色い軸薬をかけたコンポートを使って、同系の花の配色にしておいて、その配色をはっきりさせるのに向杏誠一輪を加えた。花材枯蕎サンダ1ソニア蓄積二色花器黄色線状文コンポートせりごut今はこべすず会一つで、七5

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