テキスト1998
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ひととき花の来歴を知ろ、っ住んでいる家は改築か改装しないかぎりその雰囲気は変らない。そこで家具の配置を変えたり、絵をかけ変えて少しでも気分をリフレッシュしようとする。その絵も日本間の床の間だと肌理細かく季節に合わせて軸をかけ変え、季の移り行く流れに心のサイクルを同調させようとする。花はその流れの一季一季を象徴する姿としていけばなにとり入れられてきた。日本で古くから親しまれてきた花は来歴もよく知っているし、ければ応じてくれそうな気持で接している。だが最近は世界の各地で育った珍しい花が花屋の店に並んでいる。今まで見たこともなかった美しい色、変った形、つい手が出て買って帰る。だが名も来歴も知らない花とどうつき合えばよいのだろ、?か。まず花屋で・蚤削を聞いてみることである。金削がわかれば植物図鑑を開いて生まれがどこで、海岸で育っ気たげなのひとがから山ものそ中ので花暮のら人しとてないりたがのつかか脱めることができる。ただ色と形が美しいからいけてみる、ということでも構わないかもしれないが、それでは造花をいけているのと変りがない。例えば9頁の作例に使ったカンガよびかきめ9

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